2018 Masaki Sakurai「PC」SP/CSAR
| 年 | 2018 |
| トップ | Spruce |
| バック&サイド | CSA Rosewood |
| スケールの長さ | 650 mm |
| ナット幅 | 51.5 mm |
| 仕上げ | Lacquer |
| 国 | Japan |
| Luthier | Kohno, Sakurai & Kimishima |
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説明
この2018年 製桜井正樹「PC」は、スプルース材のトップとCSAローズウッド材のバックとサイドを備えたクラシックギターで、日本の東京で製作されました。
桜井さんの「パソコン」
1988年、櫻井氏はパリ国際ギター製作コンクールで1位を獲得しました。「PC」(パリ・コンペティション)は、その受賞ギターと同じデザインで製作されています。ヘッドストックとロゼッタはロベール・ブーシェを彷彿とさせ、厚みのあるメイプル材のバインディングは初期のマドリード派を想起させます。これらが相まって、上品でモダンな印象を与えるギターに仕上がっています。
ネックとサウンド
櫻井氏はネック裏に2本の黒檀の板を補強材として使用しました。これによりネックの剛性が高まり、サステインが向上します。また、弦高は低く弾きやすく、ビビリ音も発生しないため、非常に正確なセッティングが可能です。スプルース材のトップからは、豊かで力強く、明るくも温かみのある音色が生まれます。アンサンブルを含むあらゆるコンサートシーンで、余裕のあるパワーを発揮します。
レーベル
河野ギター製作所の「桜井正樹」ラベルには、モデル名「PC」、2018年製と記載され、桜井氏のサインが入っています。要するに、魅力あふれる最高級のコンサート用楽器です。
さらに視聴・閲覧できるコンテンツ
上記の2本の映像は工房の様子を捉えたもので、桜井正樹氏に関するドキュメンタリーと、福田慎一氏が桜井氏製作のギターでバッハを演奏する「ギター職人とギタリスト」です。日本のギター製作についてさらに詳しく知りたい方は、オルフェオ誌第15号「日本のギター」をご覧ください。オンラインで閲覧できるほか、印刷版「オルフェオマガジン 11-15」にも掲載されています。
背景
河野勝 (1926–1998)
河野、櫻井、君島は、東京のギター製作一家の3世代にわたる家系です。河野勝は、日本で最も重要で、世界でも屈指のクラシックギター製作家であり、1926年に水戸市に生まれました。1960年にスペインに渡り、マドリードでアルカンヘル・フェルナンデスに6ヶ月間師事しました。東京に戻って自身の工房を設立し、1967年にはベルギーで開催された国際ギター製作コンクールで金メダルを獲得しました。審査員には、 イグナシオ・フレタ、ロバート・ブーシェ、ホアキン・ロドリゴ、アリリオ・ディアスなどが名を連ねています。ジュリアン・ブリーム、オスカー・ギリア、シャロン・イスビンなど、世界的に有名な多くの演奏家が河野のギターを使用しています。
桜井正樹 (1944–2025)
1944年5月10日、東京生まれの櫻井正樹は、1966年に叔父の河野勝の工房に入りました。数々の功績の中でも、1988年にはフランス・パリで開催された第4回国際ギター製作コンクールで最優秀賞を受賞しました。河野氏は1998年に亡くなり、櫻井氏が工房を引き継ぎ、「櫻井河野」の名でその伝統を受け継ぎました。彼が工房を引き継いで以来製作されたギターは、河野ギターを世界的に有名にした高い品質、精密な職人技、細部へのこだわり、そして美しい音色を維持しています。櫻井正樹氏は2025年に81歳で亡くなりました( 追悼記事はこちら)。
君島壮(1983年生まれ)
河野勝の孫である君島宗は、東京の武蔵工業大学で学び、家業の工房に入り、2007年から叔父である偉大な櫻井正樹と共に製作と研鑽を積んできた。彼のギターは、櫻井から学んだデザインのアイデアや技術を取り入れつつ、1950年代から1960年代の河野勝のギターのサウンドを基盤としており、トップ材の木材に合わせて異なるブレーシングデザインを採用している。2021年には自身のモデル「Stella」を発表し、その後フラッグシップモデル「Sol」とその姉妹モデル「Luna」を発表した。




