2019 Masaki Sakurai「PC」CD/CSAR
| 年 | 2019 |
| トップ | Cedar |
| バック&サイド | CSA Rosewood |
| スケールの長さ | 650 mm |
| ナット幅 | 52 mm |
| 仕上げ | Lacquer |
| 国 | Japan |
| Luthier | Kohno, Sakurai & Kimishima |
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説明
この2019年 製桜井正樹「PC」は、シダートップとCSAローズウッドのバックとサイドを備えたクラシックギターで、日本の東京で製造されました。
「PC」:パリ・コンペティション
櫻井氏は、このギターをパリ国際ギターコンクールにちなんで「PC」と名付けました。そのデザインは、彼が1988年にパリで開催された第4回国際ギター製作コンクールで1位を獲得したギターを模したものです。ヘッドストックとロゼッタにはブーシェの影響が見られ、厚みのあるメイプル材のバインディングには初期のマドリッド派の影響が感じられます。現代的な楽器でありながら、非常に洗練された組み合わせとなっています。
ネックとサウンド
櫻井氏はネック裏に2本の黒檀の板を補強材として使用しました。これによりネックの剛性が高まり、サステインが向上します。また、弦高は低く弾きやすく、ビビリ音も発生しないため、非常に正確なセッティングが可能です。シダー材のトップは豊かで温かみのある音色を生み出しつつ、スプルース材ギターならではの明瞭さとバランスも兼ね備えています。アンサンブル演奏を含むあらゆるコンサートに対応できる十分なパワーを備えています。
サイン入りラベル
河野ギター製作所の「桜井正樹」ラベルには、モデル名「PC」、2019年製と記載され、桜井氏のサインが入っています。要するに、魅力あふれる最高級のコンサート用楽器です。
動画と関連資料
上記の動画では、桜井正樹氏の制作風景を捉えたドキュメンタリーと、福田慎一氏が自身のギターでバッハを演奏する映像(「ギター職人とギタリスト」)が収録されています。オルフェオ誌は第15号で日本のギター特集を組んでおり、オンラインで閲覧できるほか、 GSIで入手可能な印刷版「オルフェオ誌 11-15」にも掲載されています。
背景
河野勝 (1926–1998)
河野、櫻井、君島は、東京のギター製作一家の3世代にわたる家系です。河野勝は、日本で最も重要で、世界でも屈指のクラシックギター製作家であり、1926年に水戸市に生まれました。1960年にスペインに渡り、マドリードでアルカンヘル・フェルナンデスに6ヶ月間師事しました。東京に戻って自身の工房を設立し、1967年にはベルギーで開催された国際ギター製作コンクールで金メダルを獲得しました。審査員には、 イグナシオ・フレタ、ロバート・ブーシェ、ホアキン・ロドリゴ、アリリオ・ディアスなどが名を連ねています。ジュリアン・ブリーム、オスカー・ギリア、シャロン・イスビンなど、世界的に有名な多くの演奏家が河野のギターを使用しています。
桜井正樹 (1944–2025)
1944年5月10日、東京生まれの櫻井正樹は、1966年に叔父の河野勝の工房に入りました。数々の功績の中でも、1988年にはフランス・パリで開催された第4回国際ギター製作コンクールで最優秀賞を受賞しました。河野氏は1998年に亡くなり、櫻井氏が工房を引き継ぎ、「櫻井河野」の名でその伝統を受け継ぎました。彼が工房を引き継いで以来製作されたギターは、河野ギターを世界的に有名にした高い品質、精密な職人技、細部へのこだわり、そして美しい音色を維持しています。櫻井正樹氏は2025年に81歳で亡くなりました( 追悼記事はこちら)。
君島壮(1983年生まれ)
河野勝の孫である君島宗は、東京の武蔵工業大学で学び、家業の工房に入り、2007年から叔父である偉大な櫻井正樹と共に製作と研鑽を積んできた。彼のギターは、櫻井から学んだデザインのアイデアや技術を取り入れつつ、1950年代から1960年代の河野勝のギターのサウンドを基盤としており、トップ材の木材に合わせて異なるブレーシングデザインを採用している。2021年には自身のモデル「Stella」を発表し、その後フラッグシップモデル「Sol」とその姉妹モデル「Luna」を発表した。






